七ヶ宿ダム管理所の齋藤管理係長から、電話があったのは幕張メッセのボートショウが、始まる直前でした。アクセスディンギー2.3シングルシートを一隻欲しいという事です。
1隻ならすぐにでも納品できますと言いましたが、何しろ冬の東北に行ったことがありませんので、雪が心配でした。

東北地方では最初のアクセスディンギーです、其の上、2.3では海でセーリングをするよりも、湖でセーリングする方が、適しているように感じていましたから、状況が変わらない前に何とか納品したいと考えたのです。
最初この七ヶ宿(しちがじゅく)と正確に読むことは出来ませんでした、全く其の名前も知りませんでした。関西人の私は七(しち)を「ひち」と読んでしまいますので、ひちがしゅくとタイプを打ってしまうのです。
出発は2月13日の金曜日です、しかし、それにしてもお天気に恵まれていました。
初めての東北自動車道をひた走り、お天気が良かったせいか、お昼前についてしまいました。
東北自動車道には、智恵子抄に出てくる阿武隈川やアタタラ山と言う名前が出てくる。それに何度か「地吹雪注意」の看板が出ているし、チェーン装着の看板もある。スキーに縁の無い人生を送ってきた者には、物珍しいことばかりだったが、やってきてみるとそんなに遠くは感じない。
夏のお天気の良いときだったら、東京から出かけるのにはそんなに負担にならない気持ちの良いドライブの時間が持てるだろうと思ったくらいです。
東北自動車道を白石インターで出るとほんの少し山の中に入る、大きなダム湖に着いた。
水面に風があるのが漣で判ります。周りの山がそんなに高くないし何しろ水面がやけに大きいのですから、心配していた無風もそんなに問題にならないだろうとと思いました。
しかし、道路には雪がありませんがその他には残り雪が積もっていて、10隻ほどある足こぎボートの船着場には入れません、おそらく、夏になれば其の船着場でアクセスディンギーが浮かぶこちになるのだろうと思ったのですが、はるか彼方のことですので、詳しく見ることが出来ませんでした。

その他にも色々な施設が七ヶ宿ダムには隣接さています、道の駅の店がありました。そこには七ヶ宿ダムを見渡せる展望台が設けられていて、その他にも滑り台やら夏になると目の前に噴水があるそうです。
「夏になればここをアクセスディンギーでセーリングすればどんなに素敵なんでしょう!」
それが私たちの結論です。
ここ度も1隻ではなく、もうすこしアクセスディンギーがあれば、隣接している温泉があるので2〜3日ここに滞在して静かな時間を持ちたいと思わず思ったほどでした。
大きな湖には、都会の日常生活とは違った時間が流れているようです。
到着がお昼過ぎとお伝えしていましたから齋藤管理係長は在席していません。
アクセスディンギーをおいてそのまま帰った方が、遅くなって、チェーンを着けなくては、道を運転できなくなってしまう心配がありましたが、やはり最小限の説明をしておかなくてはと思い、待たせてもらう事にしました。

斉藤さん(あえて”さん”と呼ばせていただきちと思います。)は、私たちが考えていたよりもはるかに若くて親しみを感じる印象の方でした。
艤装についても熱心に聴いておられましたが、やはりいちどだけですし、実際に水面に出ることが出来れば良いのですが、今のダム湖の状態では出来ません、又機会を作って此方まで来なくてはならないと思っています。夏に一度行って見たいと考えているのですが実現できるかどうか、わかりません。




七ヶ宿ダム

七ヶ宿物語