昼食を済ませた1時ころ、Aさん親子が来てくれた。前回大変機嫌よく帰った息子さんは再び没交渉状態、
この子は自閉症のために没交渉になっていると思っていたが、知的障害も入っているらしかった。
来るとすぐに広幅アクセスディンギーに親子で乗ってもらった。30分経ったころ通りすがりの4人家族がやってきたので、戻ってきてもらった。


その一家に乗ってもらっている間、私は、Aさんにシングルシートのアクセスに息子さんを一人で乗せて見ないかと聞いたところ、「まだ無理だと思う。何度教えても右と左が出てこない」とのこと、一旦諦めたが、何とかできないかと思って、ボートの両サイドに星と花を描いて花の方,星の方と言うと良いのかと思って自分で描かせてみようと思った。
う〜ん、花か星かはっきりとしない絵だったので、それは出来ないとわかった。
そこで丁度そのとき広幅も空いていたので、自分が乗って声をかけてみようと思った。
水面に出て行き、声をかけてこちらに来るようにとか、あっちに行くようにとか言うと、彼はその通り正確についてくる。二回ほど回って、無事に戻った。

「いや〜、一人で出来ましたよ、感激しました」と言うと、
「絶対私のほうが感激しています!!」とAさん

Aさんは息子さんが一人でボートを操っているのを、必死で写真を撮っていた。「おじいさんとおばあさんはキット驚くだろう」とたいへんうれしそうで、帰る時に又おいでと言うと「うん」とはっきり返事する息子。
しかもよくしゃべる。
息子の表情は、画期的に変化していた。
その変わり様に、驚くことしきりだ。

私達夫婦は以来何度も思い出して感激している。
きっとAさん一家もそうだろう。